カナダ留学体験談
人生を好転させてくれたカナダ留学
氏名 | 永野雄毅 |
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出身地 | 千葉県 |
留学先 | Yarmath Consolidated Memorial High School |
留学期間 | 2009年8月-2010年7月 |
私は中学の頃から勉強に付いていけなくなり、友人関係の不和からも俗に言う落ちこぼれ状態になって学年で一番心配な生徒だと言われるほどでした。高校に入っても中学からのトラウマのような固定概念が抜ききれず、自ら友達を作ろうとせず、完全に心を閉ざしていました。授業も寝てばかりだったと思います。そんなある日校内で行われた英語スピーチコンテストでよい結果を残せたことを皮切りに、この環境から抜け出したい思いもあって留学をする決心をしました。当時、カナダのノヴァスコシア州では成績が悪くても受け入れていくれていたので、私は運よく1年間させてもらえることになりました。
ホームステイ先ではホストファミリーのほかにメキシコ出身のアレックスがホストブラザーがいました。彼は同じ学校でしたが、学年が一つ上で英語もすでに話せていたので、一言も話せなかった私にとっては少しプレッシャーにも感じていました。しかし、ホストファミリーもアレックスもみんな優しかったので、どんなに下手な英語でもちゃんと聞いてくれました。
学校では留学生向けの英語クラス(ESL)があり、留学生の中でも特に英語がまだ話せない生徒が授業を受けていました。もちろん、私もその中の一人でした。他の国から来た生徒たちの積極性に圧倒されっぱなしで、授業中は常に緊張してお願いだからこっちに話しかけないでくれとも思って常に下を向いていました。そんなある日カナダ人のマイケルが留学生の教室に遊びに来るようになりました。彼は日本文化に興味があったこともあり、すぐに友達になりました。それから彼とよく行動を共にするようになりました。彼の家に遊びに行っては屋根裏部屋で一緒にギターの練習をしたりと、お互い好きな音楽を通じてコミュニケーションをとっていくうちに、自然と私も英語が話せるようになっていきました。マイケルのおかげで、改めて友達はいいものだとわかり、心も打ち解け、他の友達もできるようになりました。
正直1年間という時間は留学をするのであれば、短い方なのだと感じました。ようやく環境に慣れて英語でコミュニケーションが取れるようになってこれからだという頃にはもう帰国しなくてはならないという感じです。英語力や学力はあまり伸びたとは言えませんでしたが、自分にとってそれよりも性格が明るくなって、よく話すようになったり、対人関係に自信がついたりと怖いものがなくなったことが大きな成長でした。つまり人間学が伸びたと思います。
今でもマイケルやアレックス、そして他にも同じ時期に留学していた生徒たちやカナダ人の友達たちとはFacebookなどでつながっているので、たまに連絡を取り合っています。