カナダ留学体験談
ニュージーランド、そしてカナダで過ごした6年間
氏名 | 小崎 由依さん |
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出身地 | 栃木県 |
留学先 | ニュージーランド:Glen Eden Intermidiate School、カナダ:Moira Secondary School |
留学期間 | 卒業目的留学 |
私は日本の小学校を卒業後、中学校からニュージーランドに留学しました。ニュージーは15才以下の子どもは、家に一人でいることが出来ないと義務付けられているほど大変治安の良い国です。 最初のホームステイ先は老夫婦の家でしたが、何も分からない私に、とても親切にしてくれました。自分の孫と同じように接してくれ、まるで本当の祖父母と暮らしているようでした。
特別不便も感じませんでしたが、私がニュージーから英語で困って家に電話したのは、ただ一度、冷蔵庫のアイスクリームを食べたいのだけれど、何と言ったら良いかな?でした。子どもだったのだと思います。このことは今でも家族の間で笑い話として残っています。何もかもが目新しく、食事もおいしく、食べ過ぎて気がついたらあっという間に10kg以上太ってしまい、その後戻すのが大変でした。食事管理を自分でしっかりすることも大切だと思います。
ニュージーで中学校を卒業後カナダの高校へと進みました。ニュージーとカナダの英語はアクセントが違っていて最初は苦労しましたが、今ではアクセントによる国の違いを楽しんでいます。日本では我慢や遠慮することが良いとされますが、海外では逆で自分の意見ははっきり言います。このことも私が感じた一番の国民性の違いです。学校は日本のようにクラスは無く、選択授業なので毎時間人も変わります。大変ですが、自主性と個性を伸ばす上では、良いシステムだと思います。また、私は子供の時日本で水泳を習っていましが、それは海外に出たときに私の大きな自信になりました。ニュージーでもカナダでも、学校の代表として水泳大会に参加し、多くの賞を頂くことが出来ました。
水泳のおかげで友達も沢山出来ました。カナダでは、カヌークラブに入り、大会にも参加しました。
カナダでの最後の半年は、選択授業の単位でコープという日本で言うと職場体験のようなものを選択しました。ツーリズムに関心のあった私は、学校にツアー会社を見つけてもらい、そこで航空チケットやホテルの手配、電話でのお客さんとの対応などを学びました。好きなことを伸ばせるのも、留学の良い点だと思います。
しかし、海外で一人で生活するというのは大変なこともありました。今でもまだ人種差別が残っている人もいます。外人だというだけで、変な目で見られたこともあります。社会の歴史の授業では、戦争などの外から見た日本を、別の角度から勉強しました。またニュージーとカナダの6年間で、多くの友達を得ました。地元の子はもちろんですが、私はインターナショナルスチューデントでしたので、世界各国の友達も出来ました。ブラジル、韓国、中国、タイ、香港等々。日本に関心のなかった友達も、私と出会ったことで日本に興味がわいたと言ってくれたことも、嬉しく感じています。私が時間を共にしたホストファミリーや友達は私のかけがえのない財産です。
私は人とコミュニケーションをとることが大好きです。言葉は、違う国の人との壁を容易に越えることが出来る手段です。
大学では、英語だけでなく、他の言葉も覚えたいと思っています。