アルファ留学からのお知らせ

留学関連情報

2009年11月11日

楽しむことが何より大切!

先日何気なくテレビを見ていると、ある女性キャスターが来日中のタイガーウッズに、「これからタイガーウッズ選手のような素晴らしいプロゴルファーになりたいと考えている日本の若い人プレーヤーたちは、一体どのようなことをしたらよいか、アドバイス頂けませんか」と話しかける場面が目に入ってきました。ゴルフ界のトップに長年君臨し続けて来たタイガーウッズがこの求めに応じて果たしてどのようなことを言うか、ちょっと興味深くタイガーの言葉を待ちました。すると「楽しむこと、とにかくゴルフを楽しむ気持ちを持ち続けることが大切です」と彼は答えたのです。

その瞬間、私はいささか肩すかしを食ったような気がしました。聞いた瞬間に、なるほどそういうトレーニング方法があったのか、というようなタイガーならではの目からうろこが落ちるようなアドバイスをちょっぴり期待していたからかもしれません。何せ彼は物心ついたころからずっと、父親から様々な工夫を凝らしたゴルフの訓練を受けていたという話をどこかで聞いたことがあったものですから。

しかし、よくよく考えてみると、「楽しむことが何より大切」というこのきわめてシンプルなメッセージにこそ、数々の修羅場をくぐり抜けて前人未到の大記録を打ち立てたタイガーウッズならではの深い思いが込��\x81られているのかもしれないと、思えるようになりました。簡単そうでいて、この単純に楽しむということがなかなか出来ないんですよね。ふと、幼かった時のことを思い出してみると、あの当時はあの当時でいろいろと辛いこともあったけれども、それでも今よりはずっと楽しいことが多くて、毎日毎日ワクワクしながら時を過ごしたような気がします。それが人生も半ばを過ぎた今日この頃では、楽しいと感じる瞬間がどれほど少なくなっていることか。目の前を流れている時そのものは昔も今も同じはずなのに、これは不思議なことです。

これは、きっとすべての人に、そしてあらゆることについてあてはまることなのかもしれませんが、留学においても大変良くあてはまると私は気がつきました。社会人は留学費用を自分で支払っていますから、その分楽しもうという気持ちもより強く働くようですが、中学生や高校生の留学、つまり高校留学の場合費用は親がかりですから、総じて楽しまなきゃ損だという気持ちは希薄のように思います。もちろん、それでも多くの人は日本とはまったく異なる環境や日本では滅多に体験できないことを存分に楽しんでいます。そして、遊びの要素だけでなく、勉強を含めた学校生活も楽しめている人は、大変順調な留学生活を送り、素晴らしい成果を上げています。

ところが、数はそれほど多くはありませんが、高校留学をしている人たちの一部には、傍から見れば高校留学が出来ること自体大変恵まれているのに、そういうことをすっかり忘れてしまって不平や不満ばかりを言う人も残念ながらいます。曰く「食事がまずい」「コンビニが近くにないので不便だ」「シャワーやトイレが使いにくい」「ホストファミリーや教師があまり自分のことを気にかけてくれない」「他の日本人留学生が気に食わない」「遊び場や刺激が少なくて退屈する」などなど。

一つ一つの言い分は、どれも事実のことが多いのですが、見方を変えればそうした不便さを味わうことこそが異文化体験であり、そうした体験から何かを発見したり、克服したりすることにこそ、高校留学の本当の意味があるということを、そうした人たちは忘れてしまっているようです。

また、中にはとても真面目な人で、良い成績をとらなければという強迫観念に駆られ、そのプレッシャーのせいでせっかくの留学生活を楽しめないという人もいます。

理由や原因はともあれ、とにかく楽しむ気持ちをなくしてしまっている人のほうが圧倒的に問題を抱えているケースが多いというのが事実です。ですので、ここは原点に返って、

Let’s enjoy the overseas study!  で、行きたいものです。

ページの先頭へ