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2016年10月17日

オーストラリアの高校留学に必要な英語力と測定方法

 

「オーストラリアの高校に留学するためにはどの程度の英語力が必要とされますか」という質問を時々受けます。中にはもっと具体的に「TOEFLのスコアはどのくらいが必要ですか?」と質問される方もいらっしゃいます。

 

TOEFLのスコアが必要なのはアメリカ・カナダのごく一部の私立高校のみ

英語圏の英語で授業を行うインターナショナルスクールへ留学するためにはある程度以上の英語力がないと授業についていくことが困難ですから、実際学校によっては留学生に一定基準の英語力を求め、その基準をクリアしていないと入学を認めてくれない学校があるのは事実です。しかし、そもそもTOEFLとは北米の大学や短大へ留学する時に英語力を証明するための試験として利用されるものですから、高校レベルでTOEFLのスコアが必要になるのは、北米でもごく一部の私立高校くらいです。その他多くの私立高校では、細かくなりますが、TOEFL以外にTOEFL Junior やSLEP を英語力の証明として受け入れる学校が多くありますし、実際には試験のスコアよりスカイプ等による面接での対応力を重視する学校も多いようです。公立学校の場合には、TOEFLはもちろん、他の英語の資格も全く必要ありません。

 

オーストラリアのほとんどの私立校が利用するAEAS

今日オーストラリアの私立高校の多くは、AEASを利用しています。日本では一般にはまだあまりよく知られていない試験ですが、正確には Australian Education Assessment Services という名称で、オーストラリアの小学校や中学・高校への留学を希望する人の学力を証明する試験で、英語がメインですが、数学と知能テストも併せて実施しています。この試験のメリットは希望する高校の本科に入学できるかどうかがわかるだけでなく、本科のレベルに到達するまで何週間英語集中コースを受けたらよいか事前に把握できるため、綿密な留学プランが立てやすいというところです。日本でも毎月受験できるようになりましたが、受験料は480豪㌦(約4万円)と、かなり高額です。

 

英検の資格が利用できる州立高校とクイーンズランド州の一部の私立学校

日本の中学生、高校生に馴染みのある英語検定試験といえば英検が圧倒的ですが、例えばクイーンズランド州やニューサウスウェールズ州等オーストラリア国内の大半の公立高校では、英検(実用英語技能検定)の資格を公式に認めていますので、既に資格を持っている人には大変便利です。具体的には、10年生(高校1年生に相当)の本科へ留学するためには、英検の準2級以上、11年生(高校2年生に相当)は、英検の2級以上、12年生(高校3年生に相当)は英検の2級A 以上あれば、直接本科へ入学することが可能となります。近年はクイーンズランド州の一部の私立校でも英検資格を英語力の証明として認定する学校が少しずつ増えてきています。

 

Phoenix Academy オンライン英語テスト

英検の資格を持っていないし、これからでは次の試験まで間に合わないという方は、オンラインで英語力を測定するという方法もあります。西オーストラリア州の州都パースの郊外にある Phoenix Academy は、地元の教育界では大変信頼と実績のある語学学校で、同校が実施するオンラインの英語テストの高校留学向けテストを受けると、入学を希望する学校と学年ごとに入学基準に到達するまで何週間の集中英語学習が必要か正確に知ることができます。集中英語コースは、Phoenix Academy のキャンパスで実施されますので、西オーストラリア州の公立学校や私立学校への留学を希望する方には大変便利ですが、他州への留学も可能です。受験料は無料で当アルファ留学アカデミーで受験することも可能です。

 

英語力が基準に達していない場合

英検やAEAS 等の試験で本科へ留学する基準にまだ達していなくても、留学を開始することは可能です。公立高校への留学を希望する場合は、公立学校内に併設されている High School Preparation (高校準備コース)もしくは、Intensive English Course (集中英語コース)に10週間あるいは20週間在籍して英語力が基準に達した段階で本科へ移ることができます。私立校への留学を希望する場合には、例えば英語を母国語としない中高生のみを集めた寮制の準備学校で一定期間学習し、その間にAEASを受験したり、希望校の訪問や面接を受けて入学します。

準備コースではなくて、最初から本科へ入学をしたいと希望する場合は、学年を1つ下げると可能になるケースもあります。あるいはタスマニア州の公立高校ならば本科に在籍しつつ、科目の一つとしてESL(英語を母国語としない留学生向けの英語)を並行して学習して行くことも可能です。

 

以上のようにご希望に応じて様々な方法がございますので、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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