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高校留学を成功させるためには、言葉や文化の壁を克服しなければならないのは今更言うまでもありませんが、具体的にはどのような壁があって、それをどう克服するかということが、これから留学しようという人には良くわからず、不安があるようです。そこで今回はまず、言葉の壁から考えてみましょう。

言葉の壁を実感する瞬間

その瞬間は人によってもちろんまちまちですが、代表的なものとしては、初めてホームステイ先に到着し、ホストファミリーと対面していろいろ話しかけられたものの、相手が何を言っているのかさっぱり理解できなかった、という時、あるいは、クラスメートに思いきって声をかけてみたけれど、怪訝そうな顔をされてそのままスルーされてしまった時、などがあげられます。こんな時、きっと英語の壁が目の前にドーンと立ちふさがっているような気分になることでしょう。もしかすると、皆さんにもそのような瞬間が訪れるかもしれません。しかし今から心配したり不安になったりする必要はさらさらありません。なぜなら克服する良い方法があるからです。

言葉の壁を克服する方法ー日本や日本文化（アニメ等）に興味のある人を捜す

英語、特に会話力を伸ばすためには、ネイティブの人たちとどんどん話していくしか方法はありません。恋愛をするとその相手と一生懸命話したいという気持ちが強くなるので、会話力を身につける一番の早道は、彼氏や彼女を作ることだとよく言われます。これはある意味当たってないこともないですが、あくまで成人の留学の場合であって、高校留学には必ずしもお勧めできる方法とは言えません。その代わり、高校生の場合クラスメートの友達を作ることは留学生活を豊かで楽しいものにしますし、英会話力の向上にも大変効果がありますので、お勧めしたいと思います。

けれど、だからといってクラスメートに片っ端から声をかけても、なかなか友達にはなってくれない場合もあるようです。彼らは彼らで自分たちの生活で結構忙しいですし、教師ではないのですから留学生を教えるためにわざわざ自分の貴重な時間を割いて英語を教えてあげる義務ないからです。相手も高校生です。英語が話せないと面倒くさいと感じる人も当然いる事でしょう。では、どうしたらよいか？

日本や日本の文化に興味を持っている人を見つけて、その人に話しかけてみるというのも一つの方法です。ご存知のように日本のアニメやゲームは世界でも大変な人気ですから、もしかすると、そういうことに興味を持っている人が周囲にいるかもしれません。ですから、例えばアニメやゲームのキャラなどの絵のあるバッジや小物を先生に叱られない範囲でケースやバックにさり気なく付けて見えるようにしておくと、あちらから声をかけてきてくれるかもしれません。何か話すきっかけがあったらそういう話題を振ってみるのもよいかも知れません。

実際日本に興味を持つカナダ人のクラスメートと友達になり、その人を通じてたくさんのカナダ人生徒たちとお付き合いをするようになり、英語力を飛躍的に伸ばしたケースがありました。

言葉の壁を克服する方法ー得意分野で勝負する

ある留学生は空手が得意でしたので、留学先で空手の道場を見つけてそこに通い、道場内で同年代のオーストラリア人の友達を作ることに成功しました。そしてそれを契機として英会話力が飛躍的に伸びたのは言うまでもありません。この他、ラグビーや卓球、サッカーなど学校のスポーツクラブに入り、そこで自信のある技術をネイティブのチームメイトたちに披露して、信頼と尊敬を勝ち得て友人作りに成功した人もいます。あるいは、オーケストラに入って友人を作ったというケースもありました。このように、英語に自信がない分を自分の得意な分野で補って自然な形で友人を作るというのも一つの方法です。

このように工夫さえしていけば友達を作る方法はいくつでもあります。一人ネイティブの友達をつくるとその友達を通じてその子たちの仲間に入れてもらえます。そして自然のうちに英語力は飛躍的に伸びていきます。高校留学の醍醐味はまさにその中にあるといっても過言ではないでしょう。