保護者の皆様へ

保護者の声

高校留学のおかげでたくましく自立した子ども達

今年で29歳になる長女美和子と27歳になる次男有信が永野さんの会社のお世話で小学校を卒業すると各々すぐにニュージーランドの学校に留学したのがつい昨日のように思い出されます。子供たちの留学への堅い意志と将来の希望を聞き、私達が許可をすると子供たち自身で日本人がいなくて寮がある学校を選びニュージーランドへ旅立ちました。日本語しか知らない子供たちも突然英語だけの環境に放り込まれ、本人たちもさぞ大変だった思います。これを克服できたのは永野さんや学校関係者のお世話が有ったからです。中でも公私にわたって面倒を見て頂いた寮の仲間や寮母さんのお蔭でニュージーランドに早く溶け込むことが出来ました。

二人の5年間の高校時代の出来事は色々有り過ぎて此処では書き尽くせません。しかし、まだ考えの不安定な子供達を常に温かく見守りバックアップして頂けるので私達は周囲の人が思うほどの心配はありませんでした。二人が留学している間、毎年私達夫婦は二人の学校をそれぞれ訪問し、学校長と子供と三者で面談致しました。学校側も大変喜んで各教科の先生から寮母さんまでが参加され忌憚のない意見を述べますと、子供達が先生方相手に堂々と意見を交わした後に微笑みながら手を振って別れるのを見て、私は学業の結果よりもその様子が印象に残りました。

その後長女はオークランド大学の文学部、次男はオタゴ大学の理学部にそれぞれ進学しました。そして二人とも何とか大学を終え、今は社会に出て働いております。大学の卒業式は年に数回行われ、卒業生は自分の都合の良い時に出席します。私は幸いにも次男の卒業式に参列することが出来ました。卒業式当日は朝の学部長主催のティーパーティーに始まり、昼に大学より式場までパグパイプを先頭にダニーデン市街のメインストリートをパレードして市民を挙げての祝福を受けた後、市民ホールにて卒業式が始まりました。荘厳なパイプオルガンの演奏に始まり卒業生一人ひとり学長より卒業の祝福を受けました。卒業式は大変荘厳且つ厳粛な雰囲気で、国や大学が卒業生に大きな期待を抱いているのが感じられました。その様子は大変すばらしいもので、今でも昨日の出来事のようにはっきりと覚えております。卒業式の前後の日は卒業式用のガウンを着た人たちが市内を誇らしげに歩いており、見慣れない私にとってそれは不思議な光景でした。

子供達を留学させて十数年、いろんな事がありましたが、たくましく自立した彼らを見ると、思い切って教育に投資してよかったと、今ではしみじみ思います。

寄稿者:今津史和 様
留学生:今津美和子 さん
経歴 :
1991年~1996年 Columba College (ダニーデン)
1997年~1999年 University of Auckland(オークランド大学)
現在、現在、日本の某電鉄会社のソウルバード事業部にて通訳、翻訳、海外との交渉等の仕事に従事。
留学生:今津有信 さん
経歴 :
1993年~1996年 King’s High School (ダニーデン)
1997年~1999年 University of Otago(オタゴ大学)
現在、ウエリントン市のオタゴ大学付属病院の検査施設に勤務。
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