高校留学の基礎知識

海外留学で英語をマスターするためのポイント

はじめに

英語を話せるようになりたい、と考えている方は多いと思いますが、日本で独学しても、なかなか実践的な英語をマスターすることはできないと思っている方は少なくありません。
実際には、日本での学習で高度な英語力を身につけることは可能ですが、もっと効率的に英語をマスターしたいのであれば海外留学という方法もあります。
ここでは、英語を話せる人と話せない人の違い、留学で英語を上達させるコツなどについてお伝えしていきます。

英語を「話せる人」と「話せない人」の違い

英語を話せる人と話せない人には、いったいどのような違いがあるのかをご存知でしょうか。
それぞれにいくつかの共通点があります。

英語を話せる人の共通点
英語を聞き取ることができる

自分の耳で聞けない単語を口から発することはできません。しかし、耳で聞きとることができれば、それを口から発音することができます。そのため、ヒアリング能力が高ければ、結果的に英語が話せるということになります。
ヒアリング能力が低いのに英語がペラペラという方は、まずいないでしょう。英語を話せる人は共通して、ヒアリング能力が高いといえます。

向上心を持って学んでいる

これも大きなポイントですが、人によっては英会話スクールなどに通って最低限の勉強しかしていないケースがあります。週に数時間程度の学習で満足してしまい、それ以外の時間を英語の学習に費やしていないという方が実に多いです。
しかし、これでは英語力の向上は難しいでしょう。英語が話せる人は例外なく、自宅でも学習するなど、隙間時間を上手に活用して英語を学んでいるのです。

アグレッシブにコミュニケーションがとれる

誰にでも積極的に話しかけることができ、コミュニケーション能力も高い場合、英語力にも優れているケースが多いです。日本人は、恥ずかしがり屋な方が多く、外国人に話しかけられても逃げようとする傾向があります。しかし、逆に自分からどんどん外国の方に話しかけることができると、英語力はますますアップし、スムーズに会話ができるようになる可能性が高まります。

英語が話せない人の共通点
英語を聞き取ることができない

英語が話せない人というのは、基本的に先ほどご紹介した「英語を話せる人」の真逆だと考えて良いでしょう。
ヒアリング能力が低いと、相手の英語を聞き取ることができません。そのため、それに対する答えを用意することができません。英語の場合は、たった一つの単語を聞き漏らしただけでも、何を喋っているのかが分からなくなることもあります。
ヒアリングスキルの低さが、英語を話せない原因となることは少なくありません。

学ぶ時間が少ない

勉強時間が少ないと、英語を話すことはできないでしょう。
英語をマスターしたいのであれば、1週間に1~2回程度英会話スクールで学ぶことに加えて、ほかの時間も英語学習に回すことで上達スピードが速くなります。毎日少しずつであっても、英語に触れる時間を多くすることで、英語力は飛躍的に向上するでしょう。

コミュニケーションが消極的

せっかく英語が上達してもネイティブを前にして固まってしまうという方もいると思います。緊張で相手の喋っていることがまったく聞き取れないことがあったり、コミュニケーションとることができなくなってしまうのです。
消極的な人に、いきなり積極的になれというのも難しい話ですが、英語をマスターするまでは積極的になってみてはいかがでしょうか。

現地での学習方法

英語をマスターする効果的な方法の一つが「海外への留学」です。
しかし、留学したら英語が話せるようになる、ペラペラになるというのは間違いです。学び方一つ、心構え一つで英語が話せるようになるかどうかが変わってくるでしょう。
それでは、留学先で効率的に英語をマスターするには、具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。

できるだけ現地の人と付き合う

留学先で英語を効率的にマスターしたいのであれば、できるだけ現地の英語ネイティブと付き合うことです。
留学先によっては、日本人がたくさんいます。日本人だけのコミュニティが形成されているケースも、少なくありません。人によっては、せっかく海外に留学しているというのに日本人とばかり会話をしたり、日本人向けのお店にしか入らないという方もいます。
これでは、海外に留学した意味がありません。現地の人とコミュニケーションをとり、英語で会話するような環境を作らないことには、英語力の向上は見込めないでしょう。
積極的に話しかけて、外国人の友達をたくさん作りましょう。

日本語のインターネットを使わない

インターネットは、世界中で利用できます。
人によっては、留学先で日本語のインターネットを利用している方もいますが、日本語ばかりを読む環境を自ら作り出してしまっては英語のリーディング力は伸びません。難しく感じても、まずは英語のままで読む癖をつけることです。
英語漬けの環境を作り出すことが、ペラペラな英語への第一歩となるでしょう。

海外のテレビを観ること

インターネットに接続できれば、日本のテレビ番組なども簡単に観ることができるため、海外で日本の番組ばかり観ているという方も少なくありません。しかし、これもあまりおすすめできません。海外のテレビドラマやバラエティなどを観れば、例えなんとなく観ているだけだとしても、英語に触れていることになるためおすすめです。

トライ&エラーを繰り返す

何かをマスターするということは、トライとエラーの繰り返しです。
例えば、楽器をマスターしたい場合でも、練習を繰り返し、間違った部分などを細かく修正していくことで上達します。英語もまったく同じといえるでしょう。
日頃からたくさん会話の練習をして、ぜひ積極的に、現地の人に話しかけてみましょう。積極的にトライ&エラーを繰り返してこそ、留学での英語学習の効果が得られます。

会話はレスポンスを重視

英語ネイティブといざ会話しようとしたとき、言葉に詰まり、そのまま沈黙してしまうということは珍しくありません。
しかし、日本にやってきた外国人の観光客などを見てください。
彼らはカタコトで発音も間違いまくっている日本語でも、堂々と日本人に話しかけてきます。
日本人は間違ったら恥ずかしいという考えがどうしても頭にあり、会話中に沈黙してしまうことがありますが、頭の中で「文法にあてはめて・・・」などと考えながらではスムーズな会話はできません。
留学先では、あなたは外国人なのです。文法や発音が間違っていても、それほど気にされることはないでしょう。恥ずかしさを捨て、発言量を増やしましょう。

英語が話せない・・・落ち込んだ時には?

留学までして英語をマスターしようとしているのになかなか結果が出ない、上手に話せるようにならないと落ち込んでしまう方もいるでしょう。
留学先でこのような気持ちになってしまう方は少なくありませんが、そのように落ち込んでいては、英語も上達しません。そもそも、母国語以外の言語をマスターするというのは大変なことです。落ち込む必要はまったくないのです。

あまり気にしすぎない

なかなか英語を話せるようにならないと、気が滅入ってしまうものです。もしかしたら自分は英語に向いていないのでは、などといったネガティブな思考になってしまうこともあります。
しかし、母国語以外の言語をマスターするというのは非常に難しく、上達するまでの個人差もあります。
学習しているうちに英語力は向上していき、じわじわと底力はついてきます。
海外に留学したからといって、いきなり誰もが英語ペラペラになれるわけではありません。そこをしっかり理解してください。
海外留学に過度な期待をしてしまう方が多いですが、留学したからといって、すぐに英語が話せるようになるはずはありません。気にしすぎてしまうと学習意欲も下がってしまいます。
なかなか話せなくても、少しずつ力はついてきていると考えるようにしましょう。

思い切って気分転換してみる

英語漬けの環境で生活することで英語力は向上しますが、人によってはそれが大きなストレスになってしまうこともあるでしょう。
いくら英語を学ぶためとはいえ、母国語を話すことができず、周りの人ともスムーズに会話ができないとあってはストレスがどんどん溜まってしまうことも考えられます。自分を追い込み過ぎるとストレスが溜まってしまい、英語学習そのものに嫌気がさしてしまうかもしれません。
英語学習そのものが嫌になってしまっては意味がありません。たまには思い切って気分転換してみるというのも一つの手です。日本人向けのレストランに行ってみたり、普段とはまったく違うことをしてみるというのも良いでしょう。
また、一日だけ完全に何もしないリラックスできる日を作っておくことで、学習にもメリハリができるのではないでしょうか。

海外留学で英語を上達させるには?

海外留学で英語を上達させるためには、いくつかのポイントがあります。
正しく学習を行うのはもちろんですが、ここでは海外留学で英語をマスターするために大切なことをお伝えします。

留学の目的を明確にする

何の目的もなく留学している、という方は少なくありません。
とりあえず海外留学すれば英語が話せるようになるだろう、何か得るものがあるだろうという考えで留学している方は多いですが、これではいつまで経っても英語力は向上しません。
留学の目的を最初にはっきりとさせておきましょう。ある程度のゴールを決めておくことで、学習意欲にも違いが出てきます。

言い訳をしないこと

学習しない言い訳を作って逃げてしまう方がたくさんいるのも事実です。
しかし、これだといつまで経っても、望むような英語力は身につかないでしょう。勉強したくないこともあるとは思いますが、それでも毎日少しでも英語に触れることが留学先での英語学習のポイントです。

楽しみながら学習する

「楽しみながら英語を学ぶ」ということが大切です。
短期間で英語をマスターできる人は、毎日楽しみながら英語力を磨いています。つまらない、面白くないと思いながら勉強していても英語力は伸びません。また、いつまで経ってもネイティブと会話することはできません。
せっかくの海外留学であるからには、積極的にネイティブの友達を作り、日頃から気軽に会話できる存在を作っておけば、より楽しみながら英語が学べるようになるでしょう。

まとめ

「海外に留学さえしてしまえば、英語を話せるようになる」と考えている方は少なくありません。しかし、それほど甘いものではないのです。
実際、海外へ留学はしたもののまったく英語が身につかず、そのまま日本に帰国したという方もたくさんいます。海外にさえ行けばどうにかなる、というのは大きな間違いです。
この記事でお伝えした、海外留学で英語を学ぶためのポイントを一つでも実践し、後悔のない留学生活を送りましょう。

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