各国のボーディングスクール
イギリスのボーディングスクール
ボーディングスクール発祥の地だけあって、パブリックスクールと呼ばれる数百年の伝統を誇る学校から、比較的新しいモダンな学校まで実に多彩です。イギリスへ単身で留学する場合には、一般的には公立校ではなくこうしたボーディングスクールへ入学することになります。ガーディアンの手配が絶対必要 イギリスのボーディングスクールは、一部の例外を除いて、保護者がイギリス国内に居住していない留学生は、学校とは別にガーディアンと呼ばれる留学生の身元保証人を手配して学校へ登録しなければなりません。ガーディアンはイギリスに居住する成人で、保護者の代わりに学校と連携を取って留学生の安全確保や学習効果を上げるよう努めなければならない、という重い責務を負います。さらに、イースター休暇やハーフタームと呼ばれる学期の中休み時の学校閉鎖期間中に留学生の滞在先を確保する責任も負っていますので、イギリスの教育制度にも精通した責任感の強い人物でないと務まりません。因みに当留学研究所では、イギリスの教育事情に精通している経験豊な日本人スタッフ(ロンドン近郊在住)を留学生のために手配しています。
単身での小学校留学が可能
ほとんどのボーディングスクールには小学校部門があり、寮が完備しています。そして寮長や寮母と呼ばれる職員が生徒たちと寝起きを共にしてきめ細かいケアを提供しており、イギリス国内はもとより海外からの留学生も受け入れております。条件が整えば学生ビザも発給されます。
入学試験
入学志望者に対し、多くのボーディングスクールは独自の試験を受験するよう求めます。試験は、そのボーディングスクールが認めた監督官の立会いの下で弊社で受験することができます。英語力を判断する試験としては、大学と違ってIELTS やTOEFL のような試験ではなく、独自の英語試験が用いられます。それと数学(もちろん試験問題はすべて英語で出題され、辞書を使うことはできません)2科目のペーパーテストです。合格の基準は年齢によって異なり、年齢が高くなればなるほど、高度な英語力がないと入学は認められません。この他、多くの学校ではスカイプ面接も求められます。
ボーディングスクール付属スタディーセンター
イギリスのボーディングスクールの中にはEFL と呼ばれる留学生向けの英語の授業を必要に応じて行う学校もありますが、それでもEFLはあくまで補助的ですので、試験を受けて英語力が不足していると判断された場合は、入学前にスタディーセンターと呼ばれるボーディングスクールに付属している留学生のための準備校で一定期間学習しなければなりません。そこでは、英語、数学、理科などを学習するよう求められます。スタディーセンターも基本的にはボーディングスクールと同じ寄宿制で留学生は全員寄宿舎で寝泊りをして学習しますので、ボーディングスクールのシステムに慣れることが出来るというメリットもあります。
スタディーセンターはほとんどのケース、どこかのボーディングスクールの施設に付属されていて施設・設備を使用することが出来ますが、そのボーディングスクールに進学できる保証がない反面、他のボーディングスクールに進学することも自由にできます。
アメリカのボーディングスクール
アメリカは英語圏で最も人口の多い、そして豊な国であるだけにボーディングスクールの数も多く、全米には約300校あるといわれています。そのすべては私立学校です。アメリカのボーディングスクールは進学を目的としたプレップスクール(プレップとはpreparatory=準備、入学準備などの意味で、プレップスクールの生徒たちは、プレッピーとも呼ばれています。)と、問題児や不良の更正施設の二つに大別されますが、留学に適するのは当然前者のプレップスクールになります。
入学試験
アメリカのボーディングスクールは入学志望者に対し、書類選考のみで入学を許可するところもありますが、多くの場合は書類以外に、TOEFL またはSLEP という英語能力を測定する試験やSSATという英語と数学の基礎学力を測定する試験のスコア提出を求めるようです。このほか、エッセイの提出やスカイプ面接を求めるところもあります。
カナダのボーディングスクール
カナダにおけるボーディングスクールはすべて私立学校です。したがって、カナダ中学・高校留学を希望する方で、寮に入りたい方は、私立校へ入学することになります。カナダは国民の95%が公立高校へ進学するという国柄だけに、私立のボーディングスクールの数はあまり多くありませんが、公立校にはない素晴らしい施設設備や特色を持った学校がいくつかあります。
入学試験
カナダのボーディングスクールは入学志望者に対し、書類選考のみで入学を許可するところもありますが、中にはTOEFL またはSLEP という英語能力を測定する試験やSSATという英語と数学の基礎学力を測定する試験のスコア提出を求める学校もあります。このほか、エッセイの提出やスカイプ面接あるいは電話によるインタビューを求めるところもあります。
オーストラリアのボーディングスクール
オーストラリアにおけるボーディングスクールはすべて私立学校です。ボーディングスクールの数はあまり多くありませんが、公立校にはない素晴らしい施設設備や特色を持った学校があります。
入学試験
オーストラリアのボーディングスクールは入学志望者に対し、書類選考のみで入学を許可するところも一部にはありますが、ほとんどは一定以上の英語力があることを証明するよう求めます。その中で最も一般的な試験は、AEAS(オーストラリア・エデュケーション・アセスメント・サービスの略)と呼ばれるオーストラリア中学・高校留学を希望する中学生・高校生の英語力を判定する試験ですが、実質的にこの試験を受験して入学を認められるケースはきわめてまれで、ほとんどは語学学校の高校入学準備コースへ入学するよう求められますので、受験する意味はほとんどありません。
高校入学準備コース
私立学校や大学に付属するケースと語学学校の中に設置されているコースがありますが、どちらも12才~18才くらいの生徒だけが社会人とは隔離された環境で、英語、数学、理科、コンピュータ、などを学ぶ他、スポーツや校外学習など息抜きできるプログラムもあります。
私立校などに付属する学校を選びたがる人が多いですが、語学学校でも長い歴史と経験を持つところは内容も充実しており、高校とのパイプもしっかりしているので、日本での成績があまり良くなくても、良い成績を収めて推薦されると、試験なしでも入学を認められるケースがほとんどです。
ニュージーランドのボーディングスクール
ニュージーランドには留学生を寮生として受け入れる公立学校のボーディングスクールがあります。公立校ですから、当然費用は他国の私立ボーディングスクールと比べて格安です。もちろん私立のボーディングスクールもありますが、400万人と人口が少ないニュージーランドでは、私立校の数自体が多くありません。しかし、中にはイギリスのボーディングスクールに負けないくらい環境の整った素晴らしい学校もあります。
入学試験
ニュージーランドの公立ボーディングスクールは入学志望者に対し、書類選考のみで入学を許可するところがほとんどですが、私立校の中には一定以上の英語力があること入学の条件としているところもあります。しかし、学校独自の英語試験を課すところが一部にある以外、ほとんどの学校では十分な英語力が身につくまで語学学校の高校入学準備コースへ入学するよう求めます。
アイルランドのボーディングスクール
アイルランドのボーディングスクールはすべて私立校ですが、ダブリン周辺の一部の学校を除くと費用はイギリスのボーディングスクールの半額以下とお手頃で、ニュージーランドの公立校についで安いといえます。また、日本人を始めアジア人の間で知名度が低いためか、日本人留学生はほんの数人いるかいないかですので、日本人のいない、もしくは非常に少ない地域をご希望の方にはアイルランド中学・高校留学はお勧めです。
入学試験
アイルランドのボーディングスクールは入学志望者に対し、書類選考のみで入学を許可するところもありますが、中には一定以上の英語力があること入学の条件としているところもあり、入学前までに十分な英語力を語学学校などで養うよう求めます。
スイス、オーストリアのボーディングスクール
英語を母国語としない非英語圏であるスイスやオーストリアでは、留学生が全体の7割から8割以上を占めるというインターナショナルスクールがボーディングスクールになっています。そのため、通学生の人数は大変少なく、中には全寮制という学校もあります。スイスやオーストリアは自然環境が抜群に良い上に、治安もよいため、世界中から上流階級や富裕層の子弟が集まりますので、卒業後の人脈作りには大変に役立ちます。 スイス高校留学もオーストリア高校留学も学校のある地域は英語圏ではありませんが、校内ではすべて英語が第一言語になっています。スイスのインターナショナルスクールの中には、コースによってフランス語やドイツ語、イタリア語で授業をしているところもあります。
入学試験
アイルランドのボーディングスクールは入学志望者に対し、書類選考のみで入学を許可するところもありますが、中には一定以上の英語力があること入学の条件としているところもあり、入学前までに十分な英語力を語学学校などで養うよう求めます。