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2012年12月04日

高校留学の基礎知識 ESL その1

ESL とは、English as a Second Language の略で英語を母国語としない人向けの英語の授業のことを意味します。一般的な日本人が海外の中学校や高校、大学などへ留学する場合現地の学校にESLのアシストがあるかないかは重要なポイントとなるので、この業界に携わる者には当然常識ですが、最近では一般の人々にもよく知られるようになりました。

英語を母国語としない人の入学を認める学校ならどこにでもESLが用意されていると考える方もいらっしゃいますが、そうとは限りません。ESLの授業は、英語のネイティブなら誰でもできるというものではなく、外国人に英語を教える資格を持った教師が行わなくてはならず、学校はそういう教師を雇用する必要があるからです。ですから、もしESLがない学校へ留学をするためには、最初から日常会話はもちろん、授業にある程度ついて行けるくらいの高度な英語力が必要です。そこまでの英語力はない、という人は、必然的にESLのある学校を選択することになります。
しかし、一口にESL(ESOL と呼ばれる事もあります)と言っても、その形態はさまざまです。カナダの公立学校に多いのが、選択科目の一つとして行われるケースで、数学や美術、体育、カナダ史などはカナダ人生徒と同じ教室で一緒に学び、ESLの時間だけは、留学生だけで授業を受けることになります。これとは別に、例えばオーストラリアの公立学校に多いのが隔離方式で、本科の授業(mainstream と呼ばれます)に出席できる程度の英語力がつくまでの一定の期間(ビクトリア州の公立学校の場合通常20週間)は、オーストラリア人生徒とは別の棟で留学生だけでずっとESL関連の授業をうけることになります。この他、この2つをミックスしたようなケースや、放課後や昼休みなどの空いている時間に主に個人レッスンで授業が行わるケースなど、実にさまざまです。
ですから、留学先や学校の選択をする際には、ご自分の英語力や留学の目的、希望等を考えた上で、どの形態のESLが自分に向いているか、じっくり考えた方が良いと私どもではアドバイスをしています。例えば、1年間だけの体験留学を希望する場合、20週間、つまり留学期間の半分くらいも、留学生だけで隔離された学校生活になってしまうと、ネイティブの高校生と交流をたくさん持ちたいと期待している人なら、がっかりするでしょうから。
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