中学・高校留学の基礎知識

卒業後の進路

1. 高校留学を終えたのちに日本の大学へ進学する

帰国生入試は今でも狙い目!

高校留学を終えた後、日本の大学の入試を受験する人は、留学中に国語(特に古文と漢文)や社会(特に日本史や政治経済)のような科目は全く勉強してこなかったわけですから、日本の高校を卒業した人と同じ試験を受けると不利になると思うかもしれません。

しかし高校留学を終えた人が実際に受ける入試は帰国生入試といって、日本の高校生とは全く違った時期(主に9月~12月頃)に、留学した人だけを対象とした試験を受けます。しかも、試験科目はほとんどの場合、書類選考と面接、小論文などが主ですから、古典や日本史が苦手でも全く心配要りません。(国文学や日本史を大学で専攻する場合は別です)

一昔前は、このような帰国生入試は保護者の海外転住に伴う留学をした生徒だけに認められ、自らの意思で単身留学をした人は受験できない大学が多かったのですが、最近はかなり多くの大学でこのような差別をしなくなりました。その影響もあるのか、高校留学を終えた後に日本の大学へ進学する人の割合がぐっと増えています。

受験生の増加に伴って帰国生入試の難易度が上がったという声が聞かれます。たしかに、かなり以前は、トップクラスの有名大学でさえ、不合格者の数のほうが、合格者の数よりはるかに少ないという時代もありました。ですから、普通に日本の高校へ進学していたのでは到底入学できなかったと思われる超難関大学へも比較的容易に入学出来てよかったという声もかなり聞かれました。しかし最近は帰国生入試の受験者が増えた分、だいぶ競争率が高くなってきました。それでも、多くの大学では2倍程度、高くても3倍を超えるところはあまりありませんので、一般の入学試験と比べればまだまだ狙い目であることは間違いありません。

私たちがお世話をした生徒さんも毎年、海外の有名大学の他、日本国内の国立大学や早稲田、慶応、上智、ICUなどの有名私大へ進学しています。

2. 中学・高校留学で卒業した国の大学へ進学する

TOEFLやIELTSを受験せずに大学へ進学できる!

これはもっともオーソドックスな進学の形です。高校で留学した先の国や州が定めた大学進学資格を取得して、各大学や学部の入学基準を満たしている場合は、入学することが認められます。国や州によって資格の内容や基準は異なりますが、一定期間(例えばカナダオンタリオ州の場合は3年間)以上高校留学をしていれば、英語を母国語としない外国人が大学へ進学する際に通常受験することを義務付けられるTOEFLやIELTSなどの英語能力を証明する試験が免除されます。将来、カナダやイギリス、など英語圏の大学へ留学したいと希望している人にとって、これはありがたい制度です。何故ならば、特にカナダやイギリスの大学へ留学する場合、要求されるTOEFLやIELTSのスコアはかなり高く、日本の高校を卒業してからクリアするのは容易ではなく、一般的には最低1年間程度は英語だけの勉強に費やさなくてはならないからです。

3. 中学・高校留学で卒業した国以外の国の大学へ進学する

高校時代の留学費用を節約できる!

将来アメリカやイギリスの大学へ進学をしたいが、アメリカやイギリスへ中学・高校留学する場合は私立校へ留学しなければならない(アメリカの交換留学制度を除く)のですが、どうしても私立校の学費は高いので、高校はカナダやオーストラリア、ニュージーランドの公立校へ高校留学し、そこで大学進学資格を取ってからアメリカやイギリスの大学へ進学をしたいと希望する人にはお勧めのパターンです。

中学・高校留学の後にアメリカの大学へ進学したいというケースは?

アメリカの隣国カナダは公立学校でも卒業目的の留学生を受けて入れていますので、私立校へする費用の半分から2/3程度の安い費用で高校留学することが可能です。更に、公立校というと私立校より授業レベルが低いのではないかと心配する人がいますが、日本やアメリカと違い、カナダ では95%の人が公立校へ通いますので、トロント大学を始めとする名門大学や医学部進学希望にも十分対応する授業が公立校でも行われていますので、心配は要りません。 また、アメリカの大学へ進学する場合、TOEFLという外国語を英語として学ぶ人向けの英語運用能力試験とSATアメリカの大学進学能力基礎試験を受験しなければなりませんが、カナダでは各地のこのような試験が行われているので、受験も容易ですし、アメリカの大学へ進学するカナダ人生徒もいますので、進路指導カウンセラーはアメリカの大学に関する情報や指導経験が豊富なのでアドバイスを期待できます。 従って、高校留学費用を節約しながら、アメリカ大学への進学準備が出来るカナダの公立校へ留学することはお勧めできる方法の一つです。このように、施設設備つまりハードの部分とカリキュラムや留学生のサポートシステムなどのソフトの部分の両面においてさまざまな多様性を持つ学校の中から、お子様に相応しい環境の学校を選択するということが、良質な留学プログラムの第一歩であると私どもは考えております。

中学・高校留学後にイギリスの大学へ進学したいというケースは?

費用的な面では、まずニュージーランドまたはシドニーやメルボルンなどの大都市を除くオーストラリアの公立校へ高校留学することをお勧めします。両国は英連邦発足当初からの加盟国ですし、教育制度や社会制度もイギリス本国の制度をモデルとしていますので、違和感が比較的少ないという利点があります。さらに、イギリスの大学へ留学する場合に提出することを求められるIELTSという英語運用能力試験はこの両国の大学も要求するため、どこでも簡単に受験できるというメリットがあります。しかし、南半球に位置するため、年度は2月に始まり12月に終わるので、イギリスの大学が始る翌年の9月までブランクが空いてしまうというデメリットがあります。

北半球に位置するカナダはやはり発足当初から英連邦に属していて、社会制度などはイギリスをモデルとしているため、アメリカと比べて大変社会保障が発達していて暮らしやすいのですが、TOEFL と比べてIELTSはあまり一般的ではないために受験し難いというデメリットがあります。

この点、アイルランドはイギリスの隣国であり、IELTSは一般的なのでどこでも受験できます。アイルランドは以前、公立校でも高校留学生を受け入れていましたが、近年ではユーロ諸国以外の国の留学生は排除するようになってきましたので、卒業目的の高校留学の場合は私立高校へ留学したほうが無難です。しかし、それでもアイルランドの私立校はイギリスの私立校の半額以下の安い費用で留学できますので、十分節約になりますし、イギリスの大学進学へ良い準備が出来るお勧めの国です。

ページの先頭へ